ノースサンド特別インタビュー

  • ホーム
  • ノースサンド特別インタビュー

「人を大切にする」会社
ノースサンドが信じる、理念経営の力とは

株式会社ノースサンド
新規事業立案から業務改革、IT戦略策定、システム導入までをワンストップで提供するコンサルティングファーム。業界でも珍しい“人にフォーカスする唯一のコンサルティングファーム”として設立され、顧客と深い信頼関係を築くコンサルタントの存在を重視されています。
大手ファーム出身者から、SIer・事業会社出身者まで多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが活躍し、実行まで伴走するスタイルが強み。働きやすく且つユニークな制度運用にも取り組み、「働きがいのある会社」ベストカンパニーに9年連続で選出される等、高い定着率も同社の文化を象徴しています。
今後もぶれない採用基準と組織づくり

岡野: まずは上場、おめでとうございます!上場という大きな節目を迎えた今率直なお気持ちを教えてください。

新山さん:最初にお伝えしたいのは、上場はあくまで通過点だということです。プライベートカンパニーからパブリックカンパニーへ変わることで、社会的な責任と透明性がより一層求められるようになります。一方で見られる/見える視野が変わることを楽しみにしています。会社として大きな節目を迎えるタイミングではありますが、創業当初から大切にしてきた“カルチャーマッチを重視した採用”と、“人を軸にした組織づくり”は変わりません。

岡野: 一貫して“人”を中心に置いているんですね。

新山さん: そうですね。創業時から現在までノースサンドが一貫して掲げるキーワードは「人間力」。
「愛嬌・素直さ・しつこさ」があり、前向きにコツコツと積み上げられる人と一緒に働きたいと思っています。
当たり前のことを誠実にやり続けられる人達―そんな人が組織を強くすると思っています。

今後上場によって注目が高まり、海外の投資家や企業からも声をかけていただく機会が増えることを予想しています。“日本で一番人間力が高い会社”として、世界に挑戦していきたいですね。

採用は「ファンづくり」から。中長期的には3000名体制へ。

岡野: 上場後の採用戦略について教えてください。

新山さん: 勝手な理想を言えば、「転職でコンサルティング会社に挑戦するなら、とりあえず“記念受験でノースサンド”」と言われるような会社になりたいです。 戦略系ならマッキンゼー、IT系だったらGoogle。その中に「ノースサンド」の名前が並ぶような、そんな存在を目指しています。

実際の採用戦略としては、これまでも支えてくださっているエージェントの方々と「ファンづくり」を続けています。コンサルティング会社にクライアントがいるように、採用にも「プロのパートナー」がいる。 自分たちでできないことを、信頼できる方々にお力添えいただく。 その関係性が、ノースサンドの採用の土台です。

だから、私たちが目指すのは「応募を増やすこと」ではなく「ファンを増やすこと」。 従業員も、クライアントも、エージェントも、潜在層含めた転職を考えるすべての方も―「ノースサンドっていい会社だよね」と自然に言ってもらえる関係を、コツコツ育てていく。 それが私たちの採用戦略の根幹です。

中長期的には社員3000名体制を目指しています。 けれど、「人数を増やす」ことが目的ではありません。 「ノースサンドで働くことが、誇りになる会社」をつくりたいと考えています。

岡野:いまこのタイミングで御社に入社する魅力は、どのようなところにありますか。

新山さん:実は弊社のコンサル出身者は全体の10%程度にも関わらず、離職率は業界では異例の6%台です。つまり未経験でも、長く活躍できる「土台」が整っているということ。 ノースサンドは、「コンサルに挑戦したい」人を本気で支える会社です。制度や教育、メンター体制を整え、チャレンジの不安を支える仕組みをつくってきました。

また、役員やマネジメント層のポジションは次々と生まれており、多くの方が、チャレンジできる文化があります。 急成長フェーズにある今、役員やマネジメント層のポジションは次々と生まれています。
 「コンサルに挑戦したい」「ポジションも年収も更なる高みを目指したい」―そんな方にとっては、まさに今がベストタイミングです。

社員の活躍を後押しする制度とカルチャー

岡野: 社員の挑戦を支える制度についても伺いたいです。

新山さん: 社員の声から、新しい制度が次々と生まれています。
 たとえば、MBA公募制度英語学習支援ウェルネス休暇KIZUNA休暇など。
 社員一人ひとりの“挑戦”と“成長”を後押しする仕組みや安心して働き続けられる環境を整えています。

社内には英語の先生が常駐していて、英会話レッスンも自由に受けられます。
最近では英語の案件も増加しており、「英語力×コンサル」という形で入社される方も多くなっています。グローバル案件が増える中で、語学やコミュニケーション力を伸ばす環境もますます充実しています。

また、人間力を高めるための外部講師による研修にも力を入れています。普段の業務で触れるのとはまったく異なる世界の方から学ぶことで、感性を磨く機会をつくっています。

 たとえば以前、某外資系企業のトップセールスの方をお招きし、 「顧客との向き合い方」をテーマに講演していただきました。
 数字では測れない「人としての魅力」をどう磨くか―普段の業務とは異なる業界の方から学ぶことで、仕事の本質を見つめ直す機会になっています。

会話が生む、安心して働ける組織

岡野: 日々のコミュニケーションで意識していることはありますか?

新山さん: 「週1の1on1より、毎日5分話す方が大事」だと思っています。
 「おはよう」だけでなく「昨日の仕事頑張っていたね」――その一言が信頼を生みます。

ノースサンドは、上場準備の段階から労務管理を丁寧に整えてきました。残業時間は、役員が週次でチェックしています。
「ノースサンドは頑張り屋が多い会社」だからこそ、誰かに負担が偏らないように目を配ることを徹底しています。
 上場した今も、「働く環境を丁寧に整えること」を大切にし続けています。

ガバナンスとスピードの両立は永遠のテーマだと思っています。
 スピードは大事。でも、そのスピードを維持するために“暗黙の残業”が起きてしまう時期はもう終わりました。
 頑張るのは素晴らしいことだけど、誰かが無理をして支える形ではなく、チーム全体で成果を出すことが理想です。
 現場で疲れや軋轢が生まれた時は、「とにかく会話すること」で解決してきました。

全社的に数字を見れば残業時間の把握はできますが、現場の“温度感”までは見えません。
だからこそ、日々の会話が欠かせないのです。「仕事どうですか?」と結果だけを聞くのではなく、「元気ですか?」もちゃんと聞ける関係。もしパワーが足りていないなら、立ち止まって考える勇気を持つ。 そんな風に、丁寧に働き方を見直せる組織を目指しています。

岡野: 現場の小さな会話を大事にされているのが伝わってきます。

新山さん: はい。 相手にベクトルを向けることが大事です。
 上司だから「問題を解決しろ」ではなく、お互いにリスペクトを持って接すること。
 ちょっと間違えたら「あの人ダメだ」と思うのではなく、「ためずに言える関係」をつくることが信頼につながると思います。
上層部も同じで、社長の前田をはじめ経営陣は一人ひとりをしっかり見ています
 だからこそ、「しゃべる理由を考えない世界」を目指しています。
 なんでも話せる、なにも話さなくても気まずくない―そんな関係性ができたら組織は強い。普段から顔色を見たり、様子を気にかけたり。
 いいことだけを言う組織ではなく、上手くいかない時こそ絆を深められる関係を大切にしています。 上司・部下という立場を超えて、お互いに「人」として信頼し合える会社でありたいと思っています。

次の10年──さらに挑戦を支え、社員を応援する会社へ

岡野: 最後に、今後の展望を教えてください。

新山さん: 「これからの5年、10年は、今いる仲間がリーダーやマネージャーとして成長していくフェーズです。
 組織が大きくなる分、より多くの人に活躍の場をつくっていきたいですね。」

ノースサンドは、「いい人が多い会社」です。
 人を大切にするカルチャーに共感してくれる方なら、きっと居心地がいいと思います。
 「ビジネスマンとしてのセンス」を磨きたい人、そして「自分の力で組織を動かしてみたい人」には、最高の環境だと思います。

個人的にも、今いる仲間の中から、マネージャーやリーダーになりたいという思いを持つ人がどんどん増えていることが嬉しいです。
 そうした思いを持つ人が増えるほど、組織は強くなる。
 会社としても、挑戦し続ける文化を絶やさずに育てていきたいと思います。

「人を大切にする」文化を、どう守り、どう進化させるか

岡野: 組織が拡大する中で、どのようにカルチャーを守り抜き、「人が主役」という創業から変わらぬ理念をどう守って行くのでしょうか?

新山さん:代表の前田は、2020年から毎朝欠かさず全社員に向けたメッセージを発信しています。

また創業以来から変わらず、毎月開催している全社員集会に加えて、各拠点で「フィロソフィー会」などを開催し、経営層と社員全員が同じ価値観に触れられる機会を増やしています。

また、経営層だけでなくミドルマネジメント層も理念の伝道師となり、次の世代にも伝播する役割を担ってもらっています。

コンサルティング業界では、どうしてもスキルにフォーカスされがちです。しかし、私たちはスキルだけでなく人にフォーカスし、コンサルタントの人間力を重視しています。
ノースサンドが定義する「人間力」とは、愛嬌・素直さ・しつこさです。この3つを兼ね備え、強い意志を持って行動できる方が、入社後もご活躍されていますね。
私たちはこれからも“人”にフォーカスしたコンサルティングサービスで、お客様だけでなく、関わるすべての方に誠実に寄り添い、価値を届けていきます。
入社後のオンボーディング、教育はもちろん、採用活動の中でもしっかりと私たちの価値観に共感していただける方を探し続けることが大切だと考えています。